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【フカセ釣り】SHIMANO PITBULL G5 vs LIMITED PRO PEG5+ 高比重PEラインの使用感の比較

 

 いつのまにか、シマノからPITTBULL G5という新たな高比重PEラインが発売されていました。

 

 このラインは150m巻で1000円という価格の安さ、そして高比重に設定されています。

 

 私はこれまで同社のPEG5+ 0.8号を使っていました。150m巻で3000円もします。

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 このオレンジのラインがPITBULL G5の0.8号です。そして、箱の裏側の説明はこうなっています。

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 まずはPITBULL G5とLIMITED PRO PEG5+のカタログ上のスペックの比較です。

 

PITBULL G5 vs LIMITED PRO PEG5+

価格

 PITTBULL G5は150m巻で1000円でした。PEG5+は150m巻で3000円します。

 

比重

 PEG5+はフカセ釣り用のPEラインで、サスペンドタイプと表記されています。

 PEG5+の比重は0.6号で1.40、0.8号で1.31です。

 

 一方でPITBULL G5はシンキングと表記されています。

 PITBULL G5の比重は0.6号で1.30、0.8号で1.33です。

 

 表記の違いこそありますが、両者とも比重はそれほど変わりません。

 

 PEG5+が出る以前は、大知昭さんはシマノ炎月G5 0.8号をフカセで使っていました。炎月G5 0.8号の比重は1.32です。

 

最大強力(kg)

 PITBULL G5 0.8号は6.2kgです。PEG5+ 0.8号は5.3kgです。

 

実際の使用感

強度

 PEG5+(0.8号)をサルカンにトリプルクリンチノット(巻き付け回数7回)で結べば、根がかりした際に力いっぱい引っ張っても、PE側で解けることはなく、ハリス(1.5号)側で切れてくれます。

 ダブルクリンチノットでは、PEが滑って解けてしまうので注意が必要です。

 

 同様に、PITBULL G5(0.8号)をトリプルクリンチノットでサルカンに結べば、根がかりして引っ張っても、ハリス側で切れるため、ウキは無事に回収できます。

 

 この写真の針は、勝負ちぬSSという短軸針の2号です。自重は0.066g、線径0.71mmの強度の高い針です。PITBULL G5の0.8号使用中に根がかりし、無事回収した際のものです。

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 針先が曲がり、軸が大きく開いてしまっています。けれども、PEが解けることも、高切れすることもありませんでした。

 

 PITBULL G5の強度に不安はまったくありません。

 

耐久性

 PEG5+は週1ペースで半年間使ったところで、強度の劣化は感じません。

 

 PITBULL G5の3〜4回使用後の写真です。まったく毛羽立ちがないことが確認できます。

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色落ち

 PEG5+は数ヶ月使ったところで、全体的に薄い色にはなってしまいますが、視認性のよさは維持されます。

 

 こちらはPITBULL G5納竿直前の写真です。一回目の使用直後です。やや白っぽいオレンジ色になっています。

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 そして、こちらは3〜4回ほど使用したものです。色はやや薄くなり、ところどころ黒ずんだ感じもあります。

 スプールの下部に、チラッとだけ鮮やかなオレンジ色のラインが見えます。まだ海水に浸かっていない部分との差が確認できます。

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 また、こちらは1回目使用した際の納竿時のガイドの様子です。色落ちした塗料が付着している様子もありません。特別大きな色落ちがあるわけではなく、一般的なPEラインと同じ程度の色落ち加減だと感じます。

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比重

 PEG5+は意図して沈めようとすれば、しっかり沈んでくれます。フローティング的に水面に這わせることも、水中に沈めることも、釣り人の意のままです。

 

 PITBULL G5も同様の使い心地でした。水面に這わせることも、沈めることもできます。サスペンドタイプと変わりはありません。

 

糸の滑り、巻きグセ

 PEG5+は滑りが良く、巻きグセもつかず、いつまでも気持ちよく使い続けられます。道糸が竿へ張り付くこともないので、スムーズに糸を送ることができます。

 

 PITBULL G5も同様に滑りが良く、巻きグセもなく優秀でした。

 

まとめ

 PEG5+は価格以外に弱点がありません。

 

 PITBULL G5は価格は安いものの、PEG5+と使い心地はほとんど変わりませんでした。とても良い商品だと感じました。

 

【追記】

 数回使用しました。何の不満もなく使えています。乗り換え確定です。

 できれば、PEG5+のような黄色と青のカラーリングが良かったけれど、仕方がない…。

 

【さらに追記2022/9/12】

 たまにしか釣りに行っていませんが、巻き替えず、同じラインを使っています。強度の低下も感じられず、毛羽立ちもありません。

 

 シンキングと表記されていますが、使い勝手はサスペンドと変わりありません。

 

 これといった欠点は未だに見当たりません。

 

 とくにこだわりがなければ、もうこれで十分です。