水深1m 河口でのチヌ釣り
超浅場、水深1mの釣り場でなかなかよい体験をしたので、それを紹介しようと思います。
河口なので二枚潮です。この日は干潮からの上げ潮で、底潮がそれなりに効いていました。
使用したマキエについて
とくに遠投の必要もないので、拡散性重視のマキエにしました。
水深が浅いため、マキエはあっという間に着底してしまいます。拡散性を高めることで、着底後のマキエからもしっかりと濁りを出し、集魚することが狙いです。
今回使用したマキエは、1ヶ月前の釣行の余り物に、マルキューの瀬戸内チヌを適当に混ぜ合わせたものでした。
発酵していたのか、独特なニオイがしていたマキエです。
オキアミは追加せず、安いムギのみ少しだけ加えました。
そもそも今回の釣行は、前回余らせたマキエの処理が目的だったのです。そして、少ないオキアミでチヌが釣れるのかという実験も兼ねていました。
結果としては短時間のうちに三枚、それも47cmが2匹という釣果でした。
浅場での仕掛けについて
ウキ下に打ったガン玉を基点として、ハリス全体を底に這わせました。横風があったため、大きめのガン玉の力を借りました。
針近くにはガン玉を打っていません。仕掛けを流している最中に、道糸の出を軽く止めた際にハリスがフワッと浮き上がり、サシエが踊る演出をしたかったからです。
ハリスはいつも通り5mとっています。しっかりと安定させて底に這わせるためです。ハリスが短いと、すぐにサシエがフワフワ浮いてしまうと思います。
基本的には安定して底を流れているサシエが、時折フワッと踊るからこそ、誘いが有効なのではないかと思っています。
ひとまわり重めのガン玉を打つことで、仕掛けの流れにブレーキをかけています。
ウキは00です。二枚潮なので、道糸も水面下に沈めました。
釣り方について
マキエはすぐ着底してしまうのに対し、仕掛けはそこそこの速さで流れていました。
そのため、マキエは流れに対して線上に打っています。25m先にポイントを定めました。
マキエは底潮に乗って拡散していくので、仕掛けも底潮に乗せます。上の図でいえば、仕掛けはマキエよりも右側に投入しています。
マキエは着底後、底に溜まって濁りを拡散していると思います。その上をなぞるようにサシエを流すイメージです。
仕掛けを流す際は、サシエがマキエ上を通過し、そのまま同調から外れそうになる寸前に張りをいれたり、リールを巻いたりして誘いをいれました。
アタリはマキエ投入点よりも潮下まで流した際にありました。
今回わかったこと
今回は節約のために、マキエにオキアミを加えませんでした。
もともと集魚材7kgに対して、オキアミ1.5kgしか加えないため、普段から少ないのですが、より一層少ないマキエでした。
また、発酵していたのか独特の香りが漂うマキエでしたが、問題なくチヌを寄せ、留めてくれました。
オキアミもあまり入っていない、こんな使い古しのテキトーマキエでも集魚効果があるのだなぁと思いました。
ちなみに、釣ったチヌはかなりの量のムギを食べていました。粉部分ではなく、ムギのみを食べていたのです。
ムギだけ選別して一粒一粒食べたのですから、長くその場に留まっていたはずです。寄せたチヌを長時間釘付けすることに、ムギは貢献しているようです。
浅場なのでハリスは短くてもよいと思いますが、5mハリスの扱いに慣れてるので私は5mとっています。
1.5mでも3mでも問題なく釣れるのですが。
けれど、なんとなく5mが落ち着く。
おまじないの5mです。