全層釣法のフカセ釣りでチヌを釣る!!

全層釣法・全遊動釣法でチヌを釣るための覚書

【フカセ釣り】激流のチヌ釣り

 

激流でのフカセ釣り

 激流のフカセ釣りは私自身、手探りの段階にあります。やっぱり難しいのです。いまだ試行錯誤の段階にあります。

 

マキエの沈下のイメージ

 私は以下のようなイメージを描いています。

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  激流ではマキエは投入点から潮下に流されつつ沈下していきます。 

 

 マキエは着水の衝撃で部分的に崩れ、表層で拡散する部分が出てきます。マキエの芯はそのまま底へと沈んでいきます。

 

 バラけたオキアミや、ムギやペレットはマキエの芯よりも潮下に流されていると思います。

 

 底まで届いたマキエも、徐々に潮下に溶け出し拡散していると思います。ムギやペレットもパラパラと流されながら、底に溜まっていると思います。

 

 同調のイメージとしては、底に溜まったマキエや、底から潮下に拡散しているマキエ、底にパラパラと落ちている固形物との同調です。

 

激流に適したマキエ

 比重の軽いマキエや、ゆるくまとめただけのマキエは表層で散って潮下に流されてしまいます。

 粘り気を出して重めに仕上げたマキエは、潮下に流されつつもある程度のまとまりを保ったまま海底へと沈んでいきます。

 

 こうした理由から、重めに仕上げたマキエが激流には必要だと思います。

 

 基本的には、重めの集魚材を一袋使い、軽めの濁り系の集魚材を一袋使うイメージでよいと思います。

 

 また、投入する際、マキエはガチガチに固めず、ある程度は拡散するようなまとめ具合で撒いています。

 その理由は、マキエを底に溜めつつも、ある程度拡散してくれた方が、集魚効果も見込め、同調も容易になると考えているからです。

 

マキエは一点打ちか、線上打ちか

 ここが一つ難しいところです。

 

 激流ではマキエを一点打ちすべきか、流れに対して平行に線上に打つべきか。今の私の考えは後者です。

 

 マキエを線上に打っています。そうすることで、海底に線上にマキエが溜まることになると考えています。

 

 仮にマキエを一点打ちして海底に溜めたとしても、仕掛けは一瞬で通過してしまうからです。

 

仕掛けを流すコース 

 チヌの場合は基本的には底狙いだと思いますが、どのようなコースに仕掛けをトレースするのかは工夫の余地がありそうです。

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 この図のように、早く仕掛けを立たせて満遍なく底を流すのか、中層付近に漂うマキエと同調させつつ底を狙うのか。

 

 水深が5m程度ならば、私はどちらかというと前者の同調を好みますが、それが正解かは分かりません。

 

仕掛け投入点、流し方

 マキエを線上に撒いた場合、マキエの先頭(最も潮下側)に投入するのか、真ん中付近に投入するのか、一番後ろあたりに投入するのか、もっと潮上に仕掛けを投入するのか…。

 

 ここも、いまいち自信の持てないところです。投入点は色々変えて、その日の正解を探るようにしています。

 

 私の場合は仕掛けを重めにして、マキエの真ん中から潮上のどこかに投入することが多いです。イメージとしては素早く仕掛けをなじませて、一番手前に着底しているマキエから線上に同調させたい考えです。

 

 クロ釣りでは、また考え方が違うようです。

 

 以下、名手の解説を知ることができます。

フカセマダイ 撒き餌ワークの徹底解説 ! 黒魂Kingを使って狙うピンクの女王! - YouTube

フカセマダイの撒き餌ワーク・戦略とは?! キザクラ 川添晃司 - YouTube

 

  一つ目の動画は5分10秒あたりから、二つ目の動画は冒頭で、流れの中での同調について解説してくれています。

 

 また、フカセ釣りの名人、池永さんは自身のブログで本流での同調について以下のように解説しています。

磯にはいつも夢がある 本流釣りは何処まで流すの?

磯にはいつも夢がある マキエとサシエの同調

 

 マキエ投入点の先頭、もしくはマキエの潮下に仕掛けを投入するとのことです。マキエよりも仕掛けのほうがゆっくり流れるからとのこと。

 

 焦点はマキエよりも仕掛けのほうがゆっくり流れるという点にあります。

 

 水深が5mくらいで比較的浅い場合、チヌ用の重いマキエは着底します。着底したマキエは底に溜まりますので、仕掛けはマキエの最後尾に投入して問題ないはずです。

 

 水深が深かったり、クロ釣りのように表層中層でマキエをバラして釣る場合は、マキエの先頭に仕掛けを投入することになります。

 

かなり潮下までマキエは届いている

 どんどんウキが流されるような激流では、5mほどの水深であってもマキエ投入点から30~40mほど潮下でヒットすることがあります。それだけ、潮下までマキエが届いているのだと分かります。

 

 隣の釣り人とは十分に距離を取らないと、非常に釣りづらくなります。

 

適度な道糸の張り

 激流では仕掛けを重めにします。全層釣法(全遊動)であってもです。G3を段打ちしても、G1を段打ちしても良いと思います。

 

 仕掛けを流す際に、道糸の出を止めて意図的に張りを入れることでサシエが踊り、それが誘いとなる場合もあります。

 

 また、適度に張りを入れることで、ウキの流れにブレーキが掛かり、サシエ先行のよい姿勢を作ることができると思います。

 

 張りを作れば作るほど、仕掛けは手前に寄ってしまいます。そのため、仕掛け投入点をマキエよりも沖にするなどの工夫も大切だと思います。