全層釣法のフカセ釣りでチヌを釣る!!

全層釣法・全遊動釣法でチヌを釣るための覚書

【フカセ釣り・エサ取り対策】仕掛けやマキエの投入タイミングをずらす方法・マキエワークによる分離法

 

エサ取り対策

 私は堤防でアジやクロを狙ってフカセ釣りをする場合は、遠投せず足元〜10m程度先の近距離を釣ることが多いです。

 

 堤防の足元にはエサ取りが多いので、近距離を釣る場合にはエサ取り対策が必要になります。

 ですが、近距離は海中の様子が観察できるので、大きなヒントを得ることもできます。

 

 今回は海中が見える状況下でのエサ取り回避法とマキエワークを紹介したいと思います。

 

海中のエサ取りをよく観察すると…

 海中を観察しているとこういう光景が見えてきます。

 

 例えば、ある日のアジ釣りでの様子です。

 

 竿一本先にマキエを撒くと、まず小魚の大群が寄ってきます。そして、その15秒後に数匹のボラがどこからともなく寄ってきます。ボラが来たと同時に、小魚の群れはどこかに逃げていきました。

 ボラがマキエに寄って、15秒ほどすると今度はそこそこ型の良いアジの大群がやってきます。それと同時にボラ達は逃げていきました。

 

 これはその日一貫して続いたパターンです。

 

 マキエ投入直後に仕掛を投入したのでは、エサ取りにやられてしまうことでしょう。

 

仕掛け投入のタイミングを遅らせるパターン

 この日のパターンではマキエ投入後、すぐに仕掛けを投入せずにしばらく待ってみます。アジの大群がやってきて、ボラが逃げ出したタイミングで仕掛けを投入すると、簡単にアジを釣ることができます。

 これはマキエワークなど必要ないパターンです。

 

 私の経験では、このパターンにピッタリ一致しなくても、アジやサバなど足の速い魚がエサ取りの場合にもうまくいくことが多い方法です。

 

マキエ投入のタイミングを遅らせるパターン

 クロ釣りの場合はどうでしょうか。これはいつかのクロ釣りでのことです。

 

 小魚の大群の下に型の良いクロが見えます。マキエを撒くとまずは小魚の群れが寄ってきて、少ししてクロが姿を見せます。表層にエサ取り、中層にクロがいる状況です。ただ、クロが表層まで浮いてきて、エサ取りを蹴散らす様子はありません。

 

 この場合はマキエを撒く前に、エサ取りがいないタイミングで先に仕掛けをそっと投入し、エサ取りの層よりもサシエが沈下したタイミングでマキエを投入する方法があります。

 

 エサ取りに気づかれないようにサシエを沈めるわけですが、そのままでは本命のクロにも気づいてもらえないので、後からマキエを被せるやり方です。

 マキエを撒くとエサ取りも寄ってきますが、すでにサシエのオキオミはエサ取りの層よりも下に沈んでいるので問題ありません。

 

 あとは、こういうパターンではマキエワークによってエサ取りとクロを分離する方法もあります。

 

マキエワークによりエサ取りの誘導

 小魚達はマキエの集魚成分に寄るだけでなく、マキエの着水音にも寄ってきます。同様にウキの着水音にも寄ってきます。

 

マキエワークの一例

 まずエサ取りを、本命ポイントよりも潮下に移動させます。そのために本命ポイントから、例えば3m潮下に1杯マキエを打つとします。

 

 エサ取りはそのマキエに集まります。マキエは潮下に流れますから、追うようにエサ取りは潮下に移動していきます。要するに、流れに乗って本命ポイントから自動的に遠ざかってくれます。

 

 今度は本命ポイントにマキエを打ちます。エサ取りの一部は本命マキエに気付き、寄ってくるかもしれません。

 本命ポイントに1発ないし数発打ち込んだら、再びエサ取り用マキエを潮下に打って、エサ取りの分離を図ります。ちょっと大げさに着水音を立ててみても良いかもしれません。エサ取りは音にも反応するからです。

 基本的に一番最新のマキエに集まりやすいように思います。

 

 いよいよ仕掛け投入の段階です。エサ取り達がエサ取り用マキエに寄ったのを確認して、できるだけそっと仕掛けを投入します。

 

 ウキの着水音は極力小さいのが理想です。着水音がした場合はエサ取りの一部は本命ポイントに寄ってくるかもしれません。その場合は再び潮下にエサ取り用マキエを打ちます。

 

まとめ

 以上がエサトリ対策の一例です。やってみるとどれも簡単な方法です。

 

 その他のパターンは過去記事にまとめてあります。

excellentcuber.hatenablog.com

 

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