私はチヌフカセでは遠投を好みます。だいたい50mぐらい先まで、マキエと仕掛けを飛ばすことが多いように思います。
理由としては、マキエの効きが良くなることと、魚の警戒心が薄れることが挙げられます。
また、エサ取りに悩まされることもありません。40〜50m先では通常エサ取りは脅威ではなくなります。
基本的に遠投は有効
護岸やテトラなど岸の近くは比較的水深も浅く、人の姿も見えることから魚に取って警戒心が高まりやすい要因が揃っています。
そのため、遠投することで警戒心の緩いチヌを、沖など全方位から寄せて効率よく狙うこともひとつの考え方になります。
ただ、遠ければ遠いほど釣れるかというとそうでもありません。
私の経験では、30m先を釣った場合と50m先を釣った場合とで、釣果がものすごく違うとも感じないのです。
ならば、わざわざ50mも遠投しなくてもよいのではないかとも最近思うことがあります。
一つ言えるのは30mという距離は魚的には警戒を緩めるには十分な距離感なのかもしれません。
近距離が有効な場合も
竿一本から二本先など近距離を狙うほうが釣果がでる場合もあります。
例えば、渡船を使って渡った沖波止などがそうです。
沖波止は広い海にある大きなストラクチャーなのでチヌがついており、近距離を狙うほうが有効だったりします。
ある沖波止での釣りでは、竿一本半から二本ほど先でアタリが連発したこともあります。その日は20〜30m先では生命反応そのものがなかったにも関わらずです。
別の沖波止では、チヌの群れがギラギラと水面付近まで浮いては潜る光景を目にしたこともあります。
近距離を狙ったほうが釣果に結びつく一例です。
そのほかにも、テトラに居着いたチヌや護岸付近をうろつくチヌもいることでしょう。
おわりに
結論として「いつでもどこでも遠投が有効か?」と問われると答えはNOです。近場を狙ったほうがよい場合があります。
近距離でよい反応が得られなければ、遠投に切り替えていくと釣果に結びつくことがあります。その逆もまた同様です。
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