仕掛けやガン玉の沈下速度は状況によって変化する
ちょっと例を挙げてみます。
潮が緩い時に、ノーガンの全遊動の仕掛けを使っていたとします。仮にサシエは10秒あたり1.5m沈下していたとします。
そして、潮が速くなり沈みにくくなったため、ガン玉を打ったとします。
ガン玉の力を借りることで、流れの中でも10秒あたり1.5m沈下するようになり、元々のノーガン仕掛けと同じ沈下速度に調整できました。
これは非常に単純な例ですが、このように仕掛けやガン玉の沈下速度は状況依存的です。
同じG5でも、潮が速い時のG5と潮が緩い時のG5の沈下速度は異なります。当然、潮が速い時の方がゆっくり沈下することになります。
下に落ちるよりも横に流される力が強ければ、沈下速度は遅くなったり全く沈まなくなったりします。
これは当たり前のことのように思えるのですが、実際に釣りをしていると、ここら辺の感覚が混乱してくることがあります。
ガン玉を打つと、仕掛けが速く沈下しすぎているような気がしてくるのです。
沈下速度を変動させる要因
潮が速いほど、遠投するほど、横風が強いほど、上潮が滑るほど、道糸が太いほど、ウキの穴径が狭いほど、ガン玉の沈みは遅くなります。
つまり、これらの条件に該当するほど、大きなガン玉が必要になると考えてよいと思います。
潮の速さ
潮が速い時に打ったG3の沈下速度よりも、潮止まりのG5のほうが速く沈むかもしれません。
潮が速い時の対策としては、口ナマリや落としナマリを打つか、より重いガン玉を使用します。
遠投距離
10m先と50m先に遠投したのでは、放出された道糸量に違いがあります。
10mよりも50m分の道糸を引っ張りながら沈下する方が、ガン玉にかかる負荷が大きくなり沈下速度が遅くなります。
対策は落としナマリを打つことです。
強い横風
道糸が風下方向へ押されるため、ガン玉は沈下速度が遅くなります。
対策は落としナマリを打つことです。
上潮の滑り
横風と同じ理屈で沈下速度が遅くなります。
同様に、対策は落としナマリを打つことです。
道糸の太さ、ウキの穴径
道糸が太いほど、穴径が狭いほど、道糸の抜けが悪くなるのでガン玉は沈みにくくなります。
対策は落としナマリを打つことです。
ガン玉を打つ位置による効果の違い
ガン玉は打つ場所によって、効果が違ってきます。口ナマリを打つのか、落としナマリを打つのかは釣り人の好みもあるでしょうが、それぞれの役割を知っておくと参考になります。
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