ガン玉調整を楽にするコツ
自分にとっての「基本はコレ」というスタンダードな仕掛けを決めておくと調整が楽になります。
今回はチヌ釣りでのガン玉調整の一例を紹介します。
【仕掛けについて(参考例)】
【ウキ】0シブ、00、000
【ハリス】5m
【ガン玉】G1〜G5
ガン玉は次の二箇所に打つことが多いです。
【口ナマリ】針上20〜50cm
【落としナマリ】道糸とハリスの結束部付近
【関連記事】
ガン玉調整のパターン
パターン1:スタンダードな組み合わせ
【口ナマリG5+落としナマリG3】
これは水深が5mでも10mでも、多少の横風があろうとも、潮がまあまあ速かろうとも、50m遠投しようとも対応可能な組み合わせです。
仕掛けに迷ったらとりあえずこれを選択して、釣りをする中で調整をしていきます。
口ナマリG5を打ったサシエはある程度ゆっくり沈下します。そのため、浮いたチヌにも対応できますし、底までサシエを落とす力も備えていると私は考えています。
落としナマリG3は仕掛けをウキから抜く力がそこそこ強いガン玉です。ゆえに、幅広く対応可能な組み合わせです。
パターン2:もっとゆっくり落としたい場合
【ノーガン】
【口ナマリG5+落としナマリG5】
【口ナマリなし+落としナマリG5】
こんな感じに変更してみます。緑で示したところが変更点です。
パターン3:もっと速く落としたい場合
【口ナマリG3+落としナマリG3】
【口ナマリG5+落としナマリG3×2】
【口ナマリG5+落としナマリG1】
水深が10m近くあってそこそこ潮が動いていたり、スピーディに仕掛けを落としたかったりする場合、しっかりと底に這わせたい場合は口ナマリをG3にするかもしれません。
あるいは口ナマリは変更せず、落としナマリをもっと重いガン玉に変更するかもしれません。
パターン4:横風が強い場合、上潮が滑っている場合
【口ナマリG5+落としナマリG3×2】
【口ナマリG5+落としナマリG1】
こういうケースでは道糸が風や上潮にとられてしまい、仕掛けが沈みにくくなります。よって、落としナマリにG3をもう一つ加えるか、G1に変更して仕掛けを海中に引き込む力を高めて様子を見ます。
それでも弱い場合には、口ナマリをG3にするかもしれません。
パターン5:激流の場合
【口ナマリG3+落としナマリG1】
【口ナマリG1+落としナマリG1】
【G3+G3+G3】
【G1+G1+G1】
激流では重いガン玉を使います。状況に応じて、ガン玉を2〜3個を打ちます。
ガン玉調整のルール
ルール1:ガン玉を打つ場所
ガン玉を打つ場所は、基本的に落としナマリと口ナマリの位置です。激流の時にはガン玉2〜3個をハリスに等分に打つこともあります。
ルール2:口ナマリ=落としナマリ or 口ナマリ<落としナマリ
落としナマリよりも口ナマリを重くすることはあまりありません。
【口ナマリG5、落としナマリG5】のように同じ重さのガン玉を打つか、【口ナマリG5、落としナマリG3】のように、落としナマリの方を重くします。
ガン玉は針に近いほど沈み方が速くなります。【口ナマリG5、落としナマリG5】を比較した場合、口ナマリのほうが速く沈下します。
これは自宅の浴槽でテストするとよくわかります。理屈としては、落としナマリには道糸の抵抗がかかるため、沈下スピードにブレーキがかかるのです。
また、サシエの自然な演出、食い込み抵抗を考慮すると口ナマリは極力軽くしたいと考えています。
【関連記事】