全層釣法のフカセ釣りでチヌを釣る!!

全層釣法・全遊動釣法でチヌを釣るための覚書

【フカセ釣り・全遊動沈め釣り】道糸にかかる表面張力の取り除き方・道糸の沈め方

 

表面張力の取り除き方・道糸の沈め方

f:id:ExcellentCuber:20201118224738p:plain

 この図のように、水面直下に道糸を沈めることで、表面張力を取り除くことができます。

 

 横風が強かったり上潮が滑ったりしている場合に有効です。

 

 逆に言えば、横風や上潮の滑りがない状況では、必ずしも道糸を沈める必要はないという感じがします。

 

水面直下に軽く沈める場合(横風、上潮の軽い滑り)

f:id:ExcellentCuber:20210311230357g:plain

 穂先を軽く水中につけた状態で、リール手前からガイドまでの道糸を引っ張ります。状況によりますが、動作は一瞬で構いません。

 

 もしくは、穂先を浸けた状態でリールを巻く方法もあります。

f:id:ExcellentCuber:20210311233054g:plain

 横風がある場合や上潮が軽く滑っている場合は、道糸を1cmでも沈めるだけでずいぶんとその影響を軽減することできます。

 

 また、水面直下に沈める程度であれば、ラインメンディングが必要になれば、簡単に道糸を引き剥がすこともできます。

 

道糸を深く沈める場合(河口の二枚潮)

 一つには、竿先を1mや2mと深く突っ込むことで、上記の動作を加える方法があります。

 

 分厚く速い上潮の下まで道糸を沈めるには、例えば以下の方法があります。

f:id:ExcellentCuber:20210312220250g:plain

 竿先を深く水中に突っ込み、道糸を引っ張って沈めます。そして、竿先を浸けたまま、ウキがいくらか沈むまで何秒か待ちます。

 

 ウキが十分に沈んだ段階で、再び道糸を引っ張ります。

 

 こうした形で二段階の作業を加えることで、深く道糸を沈めることが可能になります。

 

 これは一例です。状況によっては3段階でやってもいいし、穂先を浸けたままにしなくてもよいと思います。

 

道糸を沈めないほうがよい場合

底潮がそれなりに速い時

 二枚潮の河口で、例えば下げ潮の場合、次のようなことがあります。

 

 上潮が速いため、底潮まで道糸を沈めたが、底潮も速いため道糸はどんどん流されてしまう。けれども、道糸を沈めた関係でラインメンディングもできない…と。

 

 状況によっては道糸を沈めず、ラインメンディングで対処したほうがよいかもしれません。

 

上潮と逆方向の横風がある時

 上潮と反対方向に横風がある場合は、海面の流れの勢いが弱まります。

 

 こういうケースでは道糸は沈めるよりも、海面に這わせて横風を利用したほうが釣りやすいように感じます。