ドラグは強く絞めちゃダメな理由
フカセでチヌ(黒鯛)を狙う際、スピニングリールのドラグはゆるめにした方がよいと思います。これは全遊動でも半遊動でも同じです。
なかにはギチギチに絞めている人もいるかもしれませんが、それはやめた方がいいと思います。
ドラグをゆるく設定するのはラインブレイクを防ぐためです。以下のリスクを回避できます。
①ギチギチに絞めているとアワセを入れた際にアワセ切れ(高切れ)のリスクが伴いますが、ゆるく設定することでこれをほぼ回避できます。
②そして全層(全遊動)の釣りをしているとロケットアタリをされて、竿と道糸が一瞬一直線にされる場合があります。この時にドラグが機能することでラインブレイクを防いでくれます。
ちょうどよいドラグの締め具合
どれぐらいゆるめに設定するのがよいか、という疑問がでてきます。
まず、リールと一番手前のガイドまでの道糸を手で掴んで引っ張ってみます。やや強めに引っ張った時に道糸を引き出せるぐらいにゆるめたら良いと思います。
もう少しイメージがつかめるように説明を加えます。
投入した仕掛けを回収する際に、仕掛け回収の抵抗によってドラグが若干機能する程度か、ギリギリ機能しない程度に絞めて(ゆるめて)おいたら良いと思います。
回収時にドラグがギリギリ機能するか、しないかはどちらでもよいと思います。
また、アワセを入れた際にジリリ…とドラグが機能するぐらいの調整が良いと思います。
まとめると…
①道糸を手で引っ張り出せるぐらい
②仕掛け回収時ドラグが若干機能するか、ギリギリ機能しないぐらい
③アワセを入れた際にジリリ…とドラグが鳴るぐらい
になるかと思います。
ドラグはゆるめに設定しておいて、アワセをいれてやりとりする時に必要に応じてドラグを締めたらよいと思います。
ドラグはゆるくても針がかりする
仕掛け回収時にドラグがジリジリと若干機能するぐらいゆるめておいても、問題なく針がかりします。
ドラグをゆるめておいても針のかかりが悪かったことはないと記憶しています。
私の最近の調整ぐあいとしては、仕掛け回収時にドラグが機能しない程度には絞めていますが、手で引っ張るとドラグが機能するぐらいにはゆるめています。
リールを保管する時
これは余談というか、趣旨と少しズレますが、リールを保管する時はドラグをゆるゆるにしておいた方がよいようです。
保管時までドラグを絞めているとドラグのバネ?かなにかに負担がかかるようです。