穂先でのアタリのとり方
全層釣法(全遊動)では道糸や穂先の動きでアタリを判断します。
道糸でのアタリの取り方は【フカセ釣り・全層釣法】道糸でのアタリのとりかた・アワセのタイミングで触れています。
今回は穂先でのアタリのとりかた、アワセのタイミングがテーマです。
穂先と道糸に角度がつくように構えて、アタリを待ちます。
分かりづらいですが、下の写真のような角度になっていると思います。
角度に決まりはありませんが、穂先の柔らかさを十分に発揮できる角度がよいと思います。下の写真の穂先と道糸のように、およそ90度前後の角度であればよいと思います。
下の写真は潮に引っ張られて曲がっている穂先を写しています。仕掛けが流れているにも関わらず、あまり道糸を送っていないため、仕掛け全体がピンピンに張ってしまい、穂先まで曲がってしまっています。
ここまで穂先が曲がっていると、食ってきた魚に抵抗を与えてしまいます。潮がよく動く時にはこのようになりやすいため、オープンベールにするなどして適宜道糸を送ることで対応が可能です。
アワセのタイミング
1番から2番にかけて穂先が曲がったタイミングがアワセのタイミングとなります。穂先が曲がりきる前にアワセると素針を引くことが多くなります。
前アタリの出方
穂先が大きく曲がることなく、穂先の先端だけがピクピクと細かく動く時があります。チヌやエサ取りによる前アタリだと思われます。
ここでアワセては素針を引く可能性があります。まずは待ち、様子をみます。
待った後、大きく竿先が曲げこまれたらアワセの合図です。
待っていても前アタリが続く場合は、竿先で聞いてみるか軽くアワセるか、あるいは誘いを入れてもよいかもしれません。
その他、前アタリの出方としては一瞬穂先はそこそこ曲げられたものの、穂先のテンションが緩み、元に戻ることもあります。
チヌが一瞬口に入れたものの、吐き出した可能性があります。もしくは、チャリコもこのような反応をよくみせます。泳ぎは速いけど、泳ぎきるパワーがないためだと思います。
やはり、様子をみるために待ってみます。
以下URLに、曲げこまれる穂先の様子が写っています。
・黒鯛PEフカセ・ザ・バイブル 香港編[遠投釣法で開拓する大注目の渚釣り] - YouTube12:21~
・【釣り百景】#135 日本屈指のチヌの海・瀬戸内海 のっこみ走りのクロダイを狙う! - YouTube18:11~
・木村真也がPEラインでチヌ爆釣!PE釣法を徹底解説 - YouTube 5:00~
おそらく木村さんは、アタリの瞬間をカメラにしっかり映すために、少し長めに待っているようです。
本来であれば、5分16秒のタイミングでアワセを入れても、まず間違いなく針掛かりすると思います。