より遠く、さらに遠くへ
50〜60mは私がマキエを遠投できるだいたいの飛距離です。
遠投は難しいことではありません。いくつかのコツを押さえるだけで誰でも可能です。
まず最大のコツは、集魚材選びになります。
遠投用集魚材を選ぶ
重い集魚材
マルキューの製品で言えばチヌパワー激重、チヌパワー日本海、チヌパワーダッシュなどがそれにあたります。
遠投用集魚材は重いです。重いからこそ飛びます。何袋か組み合わせる際には、1袋選ぶと飛距離が楽に伸びます。
慣れてくると激重系を選ばなくても、次に紹介するまとまりの良い集魚材を選ぶのもアリです。
まとまりのよい集魚材
チヌパワーダッシュ、チヌパワームギスペシャル、チヌパワー爆寄せチヌなどがそれにあたります。
これらの集魚材はまあまあの重さを備えつつ、マキエのまとまりを高めてくれます。空中でバラけないので飛距離が伸びます。
これらは重すぎず、水中でそこそこ拡散するため高い集魚効果も期待できます。
配合エサ組み合わせ例
私が最近使っている集魚材の組み合わせは以下のものです。
【マルキュー配合エサ】
・チヌパワー激重(半袋)
・チヌパワーダッシュ(半袋)
・チヌパワームギスペシャル(半袋)
・チヌパワーV10白チヌ(半袋)
・オキアミ1.5kg
激重とダッシュが遠投の役目を担っています。
しかし、ただ遠くに飛ばすだけではマキエの性能としては不十分です。重いだけのマキエはどうしても集魚力が乏しくなります。
集魚効果を高める一要素は、マキエの拡散性にあります。
そのため、V10白チヌを入れて拡散性を高め、ムギスペシャルなどでチヌの好む固形物を加えています。
遠投するためのマキエの作り方
トロ舟を使う
私は釣行前日の夜にマキエ作りをします。マキエ作りにはホームセンターなどにあるトロ舟を使うと作業が楽になります。
水分は適切な量を
水は水道水を使います。水は多すぎても少なすぎても飛距離が低下します。
トロ舟の中で集魚材を均等に混ぜた後に水分を加えます。水を加えて満遍なく混ぜ合わせたら、マキエをすくって両手でグッグッと握ってみます。おにぎりのように。
そして腕を高く上げて、そこからおにぎりを落とします。固い地面に落とすのがポイントです。
割れなければOKです。ヒビが入ったり、割れたりすると水分が足りない証拠です。水分が多すぎると落下したマキエは餅のように平べったくなります。
理想的なのは、落としたマキエが割れず、ほんの少しだけ沈み込む具合です。
釣りの最中に行うこと
適宜マキエスコップで固める
遠投をする際は適宜マキエスコップなどを用い、マキエを押し固めます。
バラけたマキエを柄杓ですくい、柄杓カップの中で押し固めるよりも遠投しやすくなります。
理由は二つあります。
一つはマキエスコップなどを使ったほうが、より強く固められること。もう一つは、柄杓カップだけで固めた場合、カップ内部にマキエが密着し、シャク離れが悪くなるからです。
柄杓のカップにしっかり詰める
柄杓ですくう際にマキエをバッカンの端でゴシゴシと押しつけて固めます。
カップ内のマキエが少ないと、重量が減り飛距離が減少します。しっかり詰めるのがコツです。
ちなみに、カップサイズはSカップ(15cc)が遠投にピッタリだと感じます。
Mカップ(20cc)も試しましたが、飛距離が減少します。マキエが重くなりすぎるからです。
マキエは7割程度の力で飛ばす
私の場合、7割程度の力加減でおよそ50〜60m遠投することができます。
目一杯力を込めると、まだ飛ぶのかというとそうでもありません。むしろ空中でバラけるなどして、飛距離が減少しがちです。
7割程度の力加減は腕の負担も少なく、コントロール性にも優れています。
【追記2023.11】
上で紹介したマルキューの集魚材は高いですね。最近はもっと安い集魚材も組み合わせて使っています。
それでもチヌは釣れますし、遠投もできます。
ただ、マルキュー集魚材の中には「新MP酵母」なるものが配合された商品があります。これが配合された集魚材はまとまりが非常に良くなります。
空中でバラけにくいぶん、遠投しやすいのは間違いありません。
集魚材選びで迷ったら「新MP酵母」の入った集魚材もおすすめです。