全層釣法のフカセ釣りでチヌを釣る!!

全層釣法・全遊動釣法でチヌを釣るための覚書

【フカセ釣り】チヌ用集魚剤の選び方

 

釣れるマキエのポイント

 まず一番言いたいことは、安い集魚材でも釣れるということです。使い古して発酵したマキエでもです。

 

 ただし押さえておくポイントはあると思います。それはこの二つです。

 

1.拡散性が高く、水中で目立つこと

2.底に溜まること

 

集魚材の選び方

 二袋をブレンドするのはよい方法だと思います。一つは白い集魚材を、もう一つは好みの物を。

 

1.白い集魚材を選ぶ

 白いと水中で目立ちます。そして白いタイプは拡散性が高い傾向にあり、ふんだんな煙幕がチヌの好奇心を刺激します。

 

 また、拡散性が高いことで広い範囲にマキエが届きます。

 

 その一方で拡散性が高いということは、底に溜まりにくいというデメリットにもなります。

 

2.白くない集魚材を選ぶ

 白以外の好みの集魚材をもう一袋選びます。固形物多めのタイプでも、重めのタイプでも何でもかまいません。

 

 白くないのを選ぶ理由は、底に溜めやすくするためです。白い集魚材の拡散性の高さが裏目に出て、底に溜まらないことを防ぐ狙いです。

 

理想的なマキエ

 白いタイプとそれ以外のタイプを混ぜ合わせることで、水中で目立ち、十分に拡散し、なおかつ底にも溜まるマキエを目指します。

 

 欲を言えば50m先まで遠投が効き、柄杓で固くまとめても着水の衝撃で割れ、拡散しながら沈下するようなマキエです。

 

 フカセを始めたばかりの人は、白い集魚材と、もう一袋適当な集魚材という2点を意識すれば十分だと思います。

 

集魚材のタイプ

 そして、ここから先はもう少し詳しく集魚材について触れます。

 

 集魚材にはさまざまなタイプがあり、得意不得意があります。それぞれの強みを生かしつつ、苦手を補い合うように組み合わせると戦略が広がります。

 

1.白色で拡散性が高いタイプ

 これはすでに触れているので、詳しくは省略します。

 

 個人的には高い集魚効果が期待できると考えているので、第一選択肢として選びたい集魚材です。

 白いタイプはチヌを「寄せる」役割が期待できます。

 

 しかし、水深が深かったり、潮が激流の時は中層で散って底まで届かないかもしれません。  

 

例:チヌパワーV10白チヌ チヌパワー遠投G

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2.ムギやペレットなどの固形物多めのタイプ

 白い集魚材でチヌを寄せた後は、その場に長く留まってもらわなければなりません。

 

 その「留める」役割は、固形物が果たすのではないかと考えています。

 

 チヌはムギが大好きです。寄ってきたチヌがムギやペレットなどの固形物を食べることで、その場に留まらせることが期待できます。

 

 あるいは、釣具屋に置いてある安くて大量に袋詰めされたムギを購入し、マキエに混ぜ込むのもおすすめです。

 

例:チヌパワームギスペシャル チヌパワーダッシュ
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3.重いタイプ

 チヌ用配合エサは重いものが多いですが、特に重いタイプがあります。

 

 重い配合エサの使用目的は潮が速くてもマキエが底に届きやすいこと、遠投が効くこと、横風があっても突っ切って飛んでいくことが挙げられます。

 

 このタイプはマキエを底に「溜める」役割を担います。水深が深い時や潮が速い時に役立ちます。

 

例:チヌパワーダッシュ チヌパワー激重

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4.新MP酵母が配合されたタイプ

 詳しくは分かりませんが、集魚力の高さが売りのようです。

 

 新MP酵母は粘りが強いため、マキエのまとまりが良くなります。まとまりが良い分遠投しやすく、底にも届きやすくなります。

 

 まぁ、マキエを「まとめる」役割ですかね。

 

例:チヌパワームギ チヌパワーV10白チヌ

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おすすめの組み合わせ

・チヌパワー激重(半袋)

・チヌパワーV10白チヌ(半袋)

・チヌパワーダッシュ(半袋)

 

・オキアミ1.5kg

 

 激重とダッシュで遠投し、底にマキエを溜める。そして白チヌの煙幕と新MP酵母でチヌを寄せ、ダッシュのペレットをチヌに食わせることが狙いとなります。

 

 激重ほどの重さが不要ならば、代わりにチヌベストなど比較的重めの集魚剤を選ぶか、爆寄せチヌやムギスペシャルを加えてより集魚力を高めることもできます。

 

 これはあくまで考え方の一例です。私自身は瀬戸内チヌを好んで使っています。

 

用意するマキエの量

 集魚材とオキアミ、水を混ぜることでマキエが完成します。

 

 私の場合、チヌ狙いの5〜7時間の釣りならば、オキアミ1.5kgと集魚材5〜7kgを用意します。人によってはオキアミを3kg以上使う人もいます。