ガン玉を打つ場所による役割の違いを解説します。
落としナマリと口ナマリの役割の違い
落としナマリの役割
落としナマリはハリスと道糸の結束部すぐ下に打つガン玉を指します。
落としナマリは道糸を引っ張り、海中まで沈める仕事を担います。
水深が10mありハリスを5mとっている場合、サシエを底まで届けるには道糸を5mウキから抜いていく必要があります。
落としナマリを打たない場合、沈下しているサシエが道糸を水中に引き込むことになります。そのためサシエの沈下速度が遅くなります。
落としナマリを打った場合は、落としナマリが道糸を5m分引き込んでくれるので、サシエの沈下速度低下が起こりづらいというわけです。
また強風が吹く日は、道糸がウキを抜けにくくなります。
そういう日は落としナマリを活用することで、道糸の抜けが良くなります。
口ナマリの役割
口ナマリは針上20〜50cmに打つガン玉を指します。
流れが速い時にはサシエが沈みづらくなります。口ナマリを打つことで、サシエの沈む力を高めることができます。
素早く底を狙いたい時や、水深が深い時にも有効です。
サシエの沈下速度低下
沈下速度が低下するタイミング
この図ではガン玉を打っていません。
仕掛け着水直後のサシエはサシエの自重と針の重さによって沈下していきます。フリーフォールの段階です。
※フリーフォールとはいえ、厳密にはサシエはハリスを引っ張りながら沈下するため、ハリスによる沈下速度の低下は着水直後から生じています。
ある程度ハリスのフケが取れてきたら、今後は道糸を引っ張りながらサシエは沈下することになります。
道糸を引っ張り始めたこの段階から、サシエの沈下速度は大きく低下します。
これが水中で生じる沈下速度の変化です。
沈下速度を維持する方法
落としナマリを打つことで、サシエの沈下速度低下が抑えられます。