全層釣法のフカセ釣りでチヌを釣る!!

全層釣法・全遊動釣法でチヌを釣るための覚書

【初めてのフカセ釣り】半遊動攻略ガイド① 仕掛けの作り方と必要な道具

 

 この記事は半遊動がテーマです。

 

 以前にも同じ記事がありましたが、それは内容が詰め込まれており読みにくいものでした。それを3つの記事に分割し、大幅にリライトしました。

 

 この記事では、半遊動の仕掛けの作り方と必要な道具を紹介します。

 

 仕掛けも道具も人それぞれ違います。ここでは私に馴染みのあるやり方を紹介しているにすぎません。必要に応じて、自分に合ったやり方や道具に置き換えてもらって構いません。

 

初心者には半遊動がおすすめ

 おすすめと言っても、半遊動が簡単な釣り方だというわけではありません。これはこれで難しい釣り方です。

 

 ではなぜおすすめかというと、フカセ釣りの基礎を習得できるからです。例えば、ガン玉の扱い方や道糸のコントロールなど。

 

 半遊動で基礎を固めたのちに全遊動をやってみると上達が早いと思います。

 

 今回の記事はフカセ釣りを始めようと考えている人、始めて間もない人向けです。チヌ釣りを想定していますが、グレ釣りに関係する部分もあると思います。

 

半遊動仕掛けに必要なもの

 上から順にウキ止めシモリ玉ウキウキゴムからまん棒サルカン(or 直結)→ハリスとなります。

 道糸とハリスの結束にサルカンを使う場合はダブルクリンチノットを、直結する場合はストロングノットあたりがよいです。

 

道糸とハリス

 ともに1.5号でよいです。道糸はナイロンライン(サスペンドタイプ)、ハリスはフロロカーボンラインです。

 

 ハリスの長さは3〜5mほどとる人が多いと思います。

 

ウキとガン玉

 ウキは予備も含めて2つあると安心です。ウキ選びで迷う場合は、Bと3Bのウキを一つずつ持っていたら十分に思います。どちらも万能的で扱いやすい浮力です。

 

 私は円錐ウキを好みますが、棒ウキを好む人もいます。どちらでも問題ありません。円錐ウキのメリットは遠投しやすく、糸がらみトラブルが少ない点にあります。

 

 ウキでBと3Bを選んだ場合は、ガン玉もBと3Bを選びます。その他、調整用にG5(ジンタンの5号)があれば便利です。

 

針の号数

 針はチヌ針の1〜2号で十分です。結び方は外掛け結びがよいです。

 

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竿とリール

 竿は0、0.6、1号あたりの5.3mがおすすめです。リールはシマノで言えば2500〜3000番あたりを選べば良いと思います。

 

 フカセ用リールにはレバーブレーキという機構が搭載されており、その分高価になります。

 

 安く済ませたい場合はレバーブレーキなしのリールでも問題ありません。安ければ5000円程度でも良いものがあります。

 

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玉の柄

 タモと呼ばれる「伸びる網」も必要です。釣った魚をすくい上げる時に使います。長さは5m程度のモデルがおすすめです。また、枠の直径は40〜45cmが扱いやすいです。

 

 中には柄と網が別売りのものもあります。そういうものは総じて高価です。安物と高級品の性能差は重量とたわみにあります。

 

 たわまない方が使いやすいのは間違いないのですが…。よいタモを揃えたところで釣果がアップするわけでもないのが、悩ましいところです。

 

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柄杓

 個人的にはSサイズ15ccのカップサイズがおすすめです。柄の長さも80cmほどあれば、遠投が必要な場面では楽になります。15ccのカップサイズは遠投が効くため、狙える範囲が広がります。

 

 柄杓も凝り出すと、チタン製とか高価な物がほしくなります。けれども、安くても性能の良いものもあります。例えば、TAKAMIYA武勇伝の柄杓など。ブランドとしてシマノや釣研などにこだわらなければ、コスパはよいです。

 

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【フカセ釣り・チヌ】マキエは冷凍保存可能 冷凍解凍による集魚力変化について

 

余ったマキエは冷凍後再利用可能

 フカセ釣りをしているとマキエを余らせてしまうことがあります。

 

 マキエは冷凍保存が可能です。

 

 冷凍スペースが確保できたとしても、最大の関門は同居人にバレないようにすることです。

 

冷凍解凍したマキエの集魚力変化

 私は冷凍後解凍したマキエをよく使います。毎回余らせてしまうのです。

 

 というわけで、秘伝のタレよろしく古いマキエを使い回しています。多くの場合は解凍した古いマキエに、粉やオキアミを加えて翌日のマキエを準備しています。

 

 とくに冷凍したり解凍したりすることで、集魚力が低下したと感じることはありません。

 

 解凍マキエで51.5cmの年無しを釣ったこともありますし、解凍マキエそのまま(新たにオキアミなど加えず)で爆釣したこともあります。

 

冷凍したらオキアミが沈みにくくなるかも

 ただ、オキアミは水分が抜ける関係で沈みにくくなり、プカプカと水面に漂いやすくなるかもしれません。

 

 チヌ釣りだとあまり気にならないのですが、クロ釣りだとちょっと気になります。解凍したマキエに、新たにオキアミを追加しておけば安心です。

 

夏場は変な香りになるが・・・

 夏場はマキエの香りが変な匂いに変化しますが、集魚力が低下したと感じることはありません。たぶん問題ないです。

【フカセ釣り・全遊動】根掛かり対策 根掛かり地帯攻略ガイド

 

 全層釣法・全遊動での根掛かり対策を紹介します。半遊動はウキ止めで調整できるため、比較的根掛かりに強い釣法ですが、半遊動でも活用できる部分もあると思います。

 

根掛かり地帯での対策

 チヌ釣りは底を狙うことが多いので、根掛かりしやすい場所は釣りにくくなります。けれど、いくつかの工夫でゼロとはいいませんが、かなり根掛かりを回避できるようになります。

 

対策1:口ナマリの調整

 針上20cm〜50cmぐらいにガン玉を打っているならば、それを外すか軽くします。

 針やハリスが底を這うと根掛かりしやすくなります。これを避けるために口ナマリを外します。

 

対策2:落としナマリの調整

 針から遠い位置、すなわち道糸とハリスの結束部分近くにガン玉を打っているならば、それを外すか軽くします。

 

 この部分に必要以上に大きなガン玉を打ってしまうと、ハリス全体が底に這ってしまう可能性が高まります。このイメージのようになっては困るわけです。

 根掛かり地帯ではガン玉を外す(軽くする)のが手っ取り早い対策ですが、横風が強い場合はガン玉を使わざるを得ません。

 

 まずは口ナマリから調整して、次に落としナマリを調整するイメージです。

 

対策3:横風が強い日の根掛かり対策 ガン玉の打ち方

 強い横風には落としナマリで対抗します。

 横風がある時に生じる厄介なことは、仕掛けが沈みにくくなることです。

 

 針から遠い位置にガン玉を打ち、そのガン玉に仕掛けを沈めるための仕事をしてもらいます。針付近にはガン玉を打っていないので、針が着底することを防いでいます。

 

 当然ながら落としナマリの位置に、不必要なほどの大きなガン玉を打つとハリス全体が底を這ってしまいます。

 また、道糸を送りすぎてもハリス全体が着底してしまいます。

 

 あとは流れの速さや水深など個々の状況に応じて、口ナマリを打つなどの調整を行います。 

 

対策4:道糸の出を止める

 全遊動では仕掛けの沈下に従い、スプールから道糸を送り出します。

 

 この時にいつもより早めに道糸の出を止めてしまいます。これはハリスが底を這わないようにする目的で行うものです。

 落としナマリの位置にG3を打った場合、そのガン玉部分はおよそ10秒間に1m沈みます。

 水深が10mありハリスが5mならば、30〜40秒後に道糸を止めるとよいかもしれません。

 

対策5:素針を流さない

 エサがついていない針を流さないことも大切です。オキアミでもネリエでも針にエサが付いているならば、意外と根掛かりしづらいものです。

 

 仕掛けを流す時間が長いと、フグなどにやられて素針を流してしまう可能性が高まります。ですので、いつもよりも気持ち早めに仕掛けを回収するようにします。

 

 あるいはフグの小さなアタリに気付けるように、仕掛けを張り気味で流してもよいかもしれません。

 

対策6:PEラインならトリプルクリンチノット

 根掛かりした際にウキをロストしない方法を記します。

 

 根掛かりして地球と綱引きした際に、ウキより上の道糸で高切れするとウキをロストします。よって、ハリスのどこかで切れてほしいわけです。 

 

 サルカンを使っているならば道糸側を強力なノットで結ぶようにします。

 

 例えば、道糸側をトリプルクリンチノット、ハリス側をダブルクリンチノットなどのように。

 

 PEラインを使っている人はとくに注意が必要です。ダブルクリンチノットでサルカンにPEを結ぶと、滑って解けるケースが生じます。チヌとのやりとり程度では問題ありませんが、地球を釣った場合は解けることがあります。

 

 PEの結束にはトリプルクリンチノットを使用すると結束部分が滑ることはありません。私の場合は、道糸の巻きつけ回数を7回にしたトリプルクリンチノットを用いていますが、たとえ針が曲がろともノットは解けません。

 

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 トリプルクリンチノットならば地球に勝てます。

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全遊動仕掛けの沈下イメージ

 これは根掛かり対策に直接関係しませんが、全遊動仕掛けの基本的な沈下イメージが掴めると根掛かり対策もイメージしやすいかもしれません。

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【フカセ釣り】厳寒期でもチヌを釣るコツ 寒波の翌日、真冬の雨後の活性について

 

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真冬でもチヌを釣るコツ

 私の体感では冬と言いつつも12月、1月は普通に釣れます。一番難しいと感じるのは2月です。3月に入ると活性が上向いてくる感じがします。

 

 厳寒期に役立ちそうないくつかポイントをまとめます。

 

対策1:仕掛けは長めに流す

 冬はすぐに食ってこないため、長めに仕掛けを流す必要があります。

 

 具体的には3分半〜5分ほど流します。

 

対策2:マキエは撒きすぎない

 低水温期の低活性のチヌは食欲が細いようです。マキエで満腹にさせないよう気をつけます。

 

 私は普段仕掛け一投につき、8杯マキエを撒いています。マキエカップはsサイズ(15cc)です。

 

 ちょっと長めに5分ほど仕掛けを流した場合は通常通りマキエを8杯撒き、3分とかで回収した場合はマキエを6杯に減らすなど調整しています。

 あるいは、初めから基本を6杯にするなど減らしておいてもよいかもれません。

 

対策3:サシエは底に届ける・ハリスを這わせる

 真冬のチヌは底にいることが多いそうです。

 

 真冬に限っては上から下まで全遊動でゆっくり落とす必要はあまりなくなります。というより、時間のロスになりかねません。

 

 ガン玉を打ち、素早く底までサシエを届けるのも効率的です。

 

 横風があったり、水深が深かったりする場合は、確実に底にサシエが届くようにガン玉を活用します。

 

 なんならハリスごとサシエを底に這わせても良いくらいです。這わせ釣りは冬に有効です。

 

対策4:前アタリの際に違和感を与えないように

 寒の時期では元気よく引ったくるアタリは少なくなります。そして、前アタリはあるものの、食い込まないことが増えてきます。

 

 垂らしている道糸が一瞬小さく跳ねたり、穂先が軽く曲がったりするのですが、この時なるべく違和感を与えないようにします。

 

 ポイントは仕掛けを張りすぎないことです。

 

 全遊動で穂先でアタリを取る場合は、穂先がもっとも曲がりやすい角度を保ちます。道糸の走りでアタリを取る場合は、いつもよりゆとりを持って道糸を垂らすようにします。

 

対策5:オープンベールで待つことも

 違和感を与えない工夫として、オープンベールで待つのもよいと思います。

 

 オープンベールで待てば、前アタリがあった際にパラパラと道糸が出てくれるため、魚に違和感を与えにくくなります。

 経験上オープンベールの方が本アタリまでいくことが多いように感じます。

 

対策6:誘いも有効

 意図的にサシエを動かす誘いは真冬でも有効です。リールで巻いても竿で動かしてもよいですが、私はリールで動かすことが多いです。

 

 ゆっくりと1回転ハンドルを回したり、1/4回転ずつスッ、スッと回したり、いろいろ工夫してもおもしろいところです。

 

対策7:マキエのムギをよく食べている

 チヌは厳寒期でもムギが好物のようです。集魚材の粉の部分ではなく、選んでムギばかり食べていることがあります。

 

 一定量のムギをマキエに加えることは有効だと言えそうです。また、ムギと形状の似ているネリエは同調という点で自然であり、有効な武器になりそうです。

 

チヌの活性を左右する寒波や雨

寒波の翌日は厳しい…

 基本的にものすごく難易度が上がります。寒波当日は大丈夫です。気温が下がっても水温までは下がっていないからです。

 

 寒波が来て一週間もすれば、食いが回復するように思います。

 

真冬の雨で活性が下がるとは限らない

 釣行前日、一日中雨が降っていても活性が低くなるとは限りません。意外と海の活性は低くないこともあります。

 

 厳寒期の雨は水温の低下が懸念されますが、必ずしも活性の低下には結びつかないようです。

 

 ただ、さすがに河口でも上流の方に位置する場所では、フナやコイなど淡水の魚が目立ち、チヌは姿を消してしまうことはあるようです。

 

雨の翌日は河口近くでは下げ潮に注意

 下げ潮になり、ある程度の水温を保った海水が沖に流れ、雨水で冷たくなった河口からの水が相対的に増えることで、急激な活性の低下が引き起こされることがあります。

 

午後は活性が高まる

 下げ潮に注意と言いながら、2月の最干潮潮止まり、14時ごろに連続してチヌが釣れたことがあります。河口から淡水が流入する釣り場でのことです。

 

 最干潮がかならずしも釣果を阻害するとはいえないようです。

 

 外気温が最も高まる午後のタイミングがよかったのかもしれませんが、別の日には午後の下げ始めのタイミングでパタっと魚の反応が消えたこともあります。

 

 よく分からないところです。

【フカセ釣り・エサ取り対策②】ハリスの操作でエサ取りを回避する・お得なマキエワークの考え方

 

エサ取り対策

 過去にエサ取り対策の記事を作成しています。今回はそれらには収めていないアイデアに触れています。

 

エサ取り対策過去記事

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対策1:ハリスを伸ばして回避する

 ハリスを伸ばすと、扇状の軌跡を描きながらサシエは沈下します。最も重い針とオキアミから沈下するからです。

 

 サシエ付近にガン玉を打った場合も同様に扇状に沈下します。けれど、ハリスと道糸の結束部付近にガン玉を打った場合は沈下の軌道が変わってきます。

 

 上のイメージのように、マキエを打ったポイントにエサ取りが集まり、その下にクロなりなんらかの本命の魚がいるとします。その場合は、ハリスを伸ばしてサシエを沈めると、ハリスの長さ分エサ取りから離れた所から沈めることができます。

 

 エサ取りの量と活性、ハリスの長さによってはこれだけでエサ取りを回避できることがあります。

 エサ取りをマキエに夢中にさせ、その少し離れた所からこっそりとサシエを落とすイメージです。

 

対策2:仕掛けを引っ張りあげる

 マキエを撒く前に仕掛けを投入しなじませます。その後、マキエを投入しエサ取りや本命の魚が寄ってきたタイミングで深く沈めたサシエを、本命がいる層まで引き上げます。

 利点は先に仕掛けを投入することで、エサ取りがいないタイミングでサシエを無傷で沈めることができる点です。

 

 この引っ張り上げるというやり方は全遊動がやりやすいはずです。半遊動でもできるやり方は上に引っ張るのではなく、横に引っ張る方法です。

 

対策3:仕掛けを横にスライドさせる

 本命ポイントから少し離れた所にサシエを投入しなじませます。ある程度仕掛けがなじんだところで本命ポイントまで竿で引っ張って持っていきます。

 

対策4:エサ取り用マキエは斜めがお得

 エサ取り用に撒いたマキエAとBを考えてみます。

 

 ともに横の距離は同じなのですが、マキエAは本命ポイントに対して真横です。マキエBは斜めです。斜めな分、本命ポイントから距離を稼げているのです。より遠くにエサ取りを誘導できるのはBのほうです。

 

対策5:徐々に潮下に誘導する

 そもそもエサ取り用マキエは潮上がよいのか、潮下がよいのかという疑問があります。

 私は潮下に誘導するようにしています。潮上にエサ取りを誘導してしまうと、気づくと自分の目の前にエサ取りが来ることになってしまいます。潮上から潮下へエサ取り用のマキエが流れるからです。

 

 例えばエサ取り用のマキエをAに打ったとします。堤防レベルならばA地点に1杯打てば、それで十分かもしれませんが、エサ取りが多い場合は次のようにするのもアイデアの一つです。

 

 まずエサ取りがマキエAに集まります。さらに遠くに誘導したい場合は、さらに潮下のB地点にエサ取り用マキエを打ちます。エサ取りがマキエBに集まった後には、より潮下の地点Cにマキエを打って誘導します。

 

 段階的に潮下に誘導していくわけです。

 

 また、なにか思いついたら書き加えます。

【フカセ釣り・エサ取り対策】仕掛けやマキエの投入タイミングをずらす方法・マキエワークによる分離法

 

エサ取り対策

 私は堤防でアジやクロを狙ってフカセ釣りをする場合は、遠投せず足元〜10m程度先の近距離を釣ることが多いです。

 

 堤防の足元にはエサ取りが多いので、近距離を釣る場合にはエサ取り対策が必要になります。

 ですが、近距離は海中の様子が観察できるので、大きなヒントを得ることもできます。

 

 今回は海中が見える状況下でのエサ取り回避法とマキエワークを紹介したいと思います。

 

海中のエサ取りをよく観察すると…

 海中を観察しているとこういう光景が見えてきます。

 

 例えば、ある日のアジ釣りでの様子です。

 

 竿一本先にマキエを撒くと、まず小魚の大群が寄ってきます。そして、その15秒後に数匹のボラがどこからともなく寄ってきます。ボラが来たと同時に、小魚の群れはどこかに逃げていきました。

 ボラがマキエに寄って、15秒ほどすると今度はそこそこ型の良いアジの大群がやってきます。それと同時にボラ達は逃げていきました。

 

 これはその日一貫して続いたパターンです。

 

 マキエ投入直後に仕掛を投入したのでは、エサ取りにやられてしまうことでしょう。

 

仕掛け投入のタイミングを遅らせるパターン

 この日のパターンではマキエ投入後、すぐに仕掛けを投入せずにしばらく待ってみます。アジの大群がやってきて、ボラが逃げ出したタイミングで仕掛けを投入すると、簡単にアジを釣ることができます。

 これはマキエワークなど必要ないパターンです。

 

 私の経験では、このパターンにピッタリ一致しなくても、アジやサバなど足の速い魚がエサ取りの場合にもうまくいくことが多い方法です。

 

マキエ投入のタイミングを遅らせるパターン

 クロ釣りの場合はどうでしょうか。これはいつかのクロ釣りでのことです。

 

 小魚の大群の下に型の良いクロが見えます。マキエを撒くとまずは小魚の群れが寄ってきて、少ししてクロが姿を見せます。表層にエサ取り、中層にクロがいる状況です。ただ、クロが表層まで浮いてきて、エサ取りを蹴散らす様子はありません。

 

 この場合はマキエを撒く前に、エサ取りがいないタイミングで先に仕掛けをそっと投入し、エサ取りの層よりもサシエが沈下したタイミングでマキエを投入する方法があります。

 

 エサ取りに気づかれないようにサシエを沈めるわけですが、そのままでは本命のクロにも気づいてもらえないので、後からマキエを被せるやり方です。

 マキエを撒くとエサ取りも寄ってきますが、すでにサシエのオキオミはエサ取りの層よりも下に沈んでいるので問題ありません。

 

 あとは、こういうパターンではマキエワークによってエサ取りとクロを分離する方法もあります。

 

マキエワークによりエサ取りの誘導

 小魚達はマキエの集魚成分に寄るだけでなく、マキエの着水音にも寄ってきます。同様にウキの着水音にも寄ってきます。

 

マキエワークの一例

 まずエサ取りを、本命ポイントよりも潮下に移動させます。そのために本命ポイントから、例えば3m潮下に1杯マキエを打つとします。

 

 エサ取りはそのマキエに集まります。マキエは潮下に流れますから、追うようにエサ取りは潮下に移動していきます。要するに、流れに乗って本命ポイントから自動的に遠ざかってくれます。

 

 今度は本命ポイントにマキエを打ちます。エサ取りの一部は本命マキエに気付き、寄ってくるかもしれません。

 本命ポイントに1発ないし数発打ち込んだら、再びエサ取り用マキエを潮下に打って、エサ取りの分離を図ります。ちょっと大げさに着水音を立ててみても良いかもしれません。エサ取りは音にも反応するからです。

 基本的に一番最新のマキエに集まりやすいように思います。

 

 いよいよ仕掛け投入の段階です。エサ取り達がエサ取り用マキエに寄ったのを確認して、できるだけそっと仕掛けを投入します。

 

 ウキの着水音は極力小さいのが理想です。着水音がした場合はエサ取りの一部は本命ポイントに寄ってくるかもしれません。その場合は再び潮下にエサ取り用マキエを打ちます。

 

まとめ

 以上がエサトリ対策の一例です。やってみるとどれも簡単な方法です。

 

 その他のパターンは過去記事にまとめてあります。

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【フカセ釣り】濡れたテトラでも滑りにくい靴、あったら便利なフローティングベストの収納例

 

 主に初心者の人向けに安全に釣りをするためのアイテムとして、靴とフローティングベストを紹介します。

 

テトラで滑りにくい靴

 私が思うに、安い、かつ滑りにくい靴は日進ゴムのハイパーVソールです。ワークマンでも買えますし、ホームセンターのコメリなんかでも見かけます。3000円程度です。

 

 これは濡れたテトラでも滑りません。コスパはよいはずです。

 

 ここ2〜3年は釣行時にワークマンのハイパーVソールを履いていますが、滑りこける心配をしなくて良いので安心して釣りができます。

 

フローティングベストはあったら便利

 次はフローティングベストです。 

 

 これは万が一の落下に備えた安全装備ですが、普通私たちは海に落ちませんから、基本的には小物収納に役立ちます。

 

フローティングベストの収納例

 ガン玉などのスタッフケース、ウキポーチ、ハリスなどを収納しています。これだけあれば釣りをするには十分です。

 

 そのほかは針外しやラインカッター、タオルを取り付けています。

 

 大抵の人は釣竿、リールを優先して買うはずです。私もその一人でした。ひと通り道具類を揃えた後に、このベストを買いました。

 フローティングベストは買ってよかったものの一つです。

 

 ちなみに私の持っているこのベストは浮力材だけ取り外して、生地部分は丸洗い可能です。どうしても汚れる物なので、丸洗い可能か購入時に確認しておいた方がよいです。