二枚潮の攻略記事はこの下のリンクが最新です。新しい記事の方が、より丁寧に解説できていると思います。たぶん。
二枚潮とは
上潮と底潮の流れの向きが逆だったり、同じ方向に流れていても速さが違ったりします。
典型的には河口で見られますが、奥まった湾内でもよく見られます。また、水深の深い場所でも見られるようです。
以下、河口を例にみていきます。
上げ潮の場合
上げ潮では海から潮が満ちてきます。これが底潮となります。一方で、川から流れ込む淡水は、上潮として海に向かって流れ続けます。
海水と淡水という比重の異なる水が、このような現象を生み出します。塩が含まれている分、当然海水のほうが重いのです。
海水は底潮、淡水は上潮として流れるため、流れの向きが逆になります。
下げ潮の場合
下げ潮では底潮は海の方向へ引いていきます。上潮も川から海へ流れ続けています。
流れの向きは同じです。しかしながら、潮の速さが違うかもしれません。底潮よりも上潮の方が速い傾向にあります。
また、下げ潮の時は上潮の速度が速くなることが多いように思います。
底潮を読みマキエのたまった位置を予測する
二枚潮ではこのようなことが起こります。
この図のように、マキエ投入点の上流側にマキエはたまっていて、そこにチヌが集まっているということもあり得ます。
二枚潮の対処法
ウキと道糸を沈める
00や000などのウキを使ってウキを底潮まで沈めます。同様に道糸も底潮まで沈めます。
道糸を沈める方法は以下の通りです。
仕掛け投入直後、竿を上潮よりも深く突っ込みます。そのままリールを巻くか、道糸を引っ張ることで道糸を海中に沈めることができます。
この操作でも道糸が深く沈まない場合は、上記の操作をした後、ウキが沈むまで数秒待って、再び同様の操作を行います。
仕掛け投入点を変更
仕掛けが上潮にとられて流される場合は、上潮にずらされることを前提に仕掛け投入点をあらかじめ変えてしまう方法があります。
例えば左方向に上潮が流れ、影響を受けた道糸によって仕掛けが左斜め手前にずらされるならば、仕掛けはマキエに対して右斜め沖側に投入してみます。
仕掛けは上潮にずらされて手前に寄り、同調します。
潮上へ移動して仕掛け投入
自分自身が潮上方向に1〜5mほど移動して、そこから仕掛けを投入します。
こうすることで、大きく角度をつけて潮上に道糸を置くことができるので、道糸が潮下に膨らみにくくなります。
短時間の同調を狙う
難しい状況では、短時間の同調を狙います。
マキエを一点に打ち続ける限り、底のどこかにマキエは溜まっており、チヌもそこに集まっています。
仕掛け投入点を工夫しながら、マキエがたまっているポイントをサシエが通過するように心掛けます。
ハリスを這わせる
ハリスを長めに底に這わせてみます。ハリスを海底に這わせることで摩擦を生み、仕掛けの流れにいくらかのブレーキをかけることができると思います。
仕掛けを沈め、道糸を送り続ける
最後の手段です。
どうにもならない状況では、こういうやり方もアリかもしれません。
仕掛けを重くし、底まで沈めます。道糸は上潮にとられ、どんどんスプールから引き出されますが、そのまま道糸を送り続けます。
道糸を張るから仕掛けがずれるのです。だから、潮に合わせてどんどん道糸を送ります。
アタリは分からないかもしれません。けれど、仕方がありません。
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